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画伝(第一)

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この絵は、京都三山の一つである鞍馬山のその昔牛若丸が天狗より武術を授かったと伝わる僧正が谷で、高くそびえる木々の間の奥に幕府の専横を憤り、国家皇室を憂う心を胸に包んで端坐している芳村正秉。青年時代に勤王の志士として梁川星巖・梅田雲濱・賴三樹・後藤松蔭・藤澤東畝等その他と往来して国事に奔走していた頃、勤王の志士を逮捕するべく幕府の命を受けた間部下総守がひそかに上洛して、志士らをを悉く逮捕していった。この時正秉は辛うじてこの地に隠れ、端坐瞑目を以て思いを凝らし、自身の進むべき道を求めた時、夢か現かの中に八歳を迎えた誕生日に祖母と共に鎮守の森深い御霊神社へ参拝し、二人とも不思議な霊感に接し、祖父の遺訓である『わが家は大中臣の後裔であるから成人の後は必ず一身を神道に捧げよ』という心からの訓戒を伝えられた、その当時の有様が明らかに目前に現れた。この絵の右上で手を引いているのは祖母で、手を引かれているのは八歳の正秉。そのまた上の図は鎮守の森である。
これによって正秉は国家皇室のため、大中臣家の神伝を再興し、惟神の大道に身を授けようと決意し、それから鞍馬山の麓に沿う貴船川の清き流れに身を禊ぎ、夜は密かに今の官幣中社である貴船神社の奥院において、天皇の御治世の御代であれと祈願をした。

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