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画伝(第三)

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この絵は、正秉が栃木県にある栃木県那須連山の茶臼岳での修行中の出来事を表したもの。正秉は「高山霊獄において修行をせよ」との神勅を拝し、妻子に別れを告げて山へ入り、樹の下や岩の上を家として、山籠もり中は五穀を断って、木の実や草の根や松葉を日々の食事とし、滝に打たれて身を清め、寒さに堪えて山から山へと修行を続けこの山に至った。季節は七~八月の真夏で、折しも炎天が続きこのために岩間から落ちる一雫の水も絶え果てて、食べる物も尽きて、熊笹の露を舐めながら、何とか飢えを凌ぎ困苦と欠乏に堪えていた。秋になって益々強い信念をもって様々な難行を実行した結果、ついに歩行にも支障が出るに至った。食べる物すら求める事が不可能になり、生命も覚束ないまでに至り、自分は那須山の土に化すのだと決意して、故郷の空を仰いで手を合わせ父母の恩に感謝し、妻子の名前を呼んで別れを告げ、最後に大神を拝しただ死を待つだけであったが、突如として右の白猿が現れ、運んできた木の実によって命を救われた。

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